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レイヤードインタビュー vol.1  七田 厚 氏

教育の現場でフェイスシールドが必要とされる理由とは

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株式会社しちだ・教育研究所代表 七田 厚 氏

七田 厚(しちだ こう)氏
1963年生まれ。教育研究家、七田式教育の教育者。島根県江津市出身。七田式創始者七田眞の次男。株式会社しちだ・教育研究所代表取締役社長。七田式主宰。東久邇宮記念賞受賞。ご自身ではブログの他、なんとラジオ番組も持たれています。

昨年から銀座のオフィスに移転されたとのことで、大髙社長営業・吉澤、広報・高地でお伺いしました。
銀座のど真ん中!オフィスはスタイリッシュかつ明るく過ごしやすい空間でした。


運営の3本の柱とは

───銀座の中心地、素晴らしいオフィスですね。
昨年来たのですが、ちょうどコロナの時期と重なってしまって…。

───早速ですが、七田式について、お聞かせいただいても良いでしょうか?
最初は茅場町だったのですが、去年こっちに引っ越してきまして、1つは七田式教室というチェーンネームで全国展開をしています。幼児と小学生、つまり0歳から12歳までのお子さんを対象に幼児教室、小学生教室をしています。教える内容は国語・算数・理科・社会の他に、選択制の英語やプログラミングですね。

───どういったお教室なんでしょうか
基本は幼児教育から出発したんですけれども、一応小学生までを見させて頂いてます。
幼児は最大6人という少人数制で、保護者さんも一緒に入って頂く。
小学生は親御さんは入れないですけど、12名まで。
ただこういうコロナのために定員を半分にしまして3,4人にしたり、小学生は6人までにしたり、そういう対応もしながら、こういうボード(アクリルボード)を貼ったり、マスクをしながらやったりしていたんですね。

───島根が本社なんですよね。(吉澤は島根出身)
創業は私の父でして、最初は島根の一番人口の少ない市から始めました。
通信教育というと、赤ペン先生がいて、お母さんがいて小学生幼児が生徒、みたいな感じに聞こえますが直接子供とはやらないんです。いわば、保護者さんと、親さんへの子育てのやり方の通信教育のような感じです。

例えば、1歳半のお子さんがいると1歳半の保育プログラムをお送りして、1歳半だとこういうことが出来始めますよ、こういうことをやってみましょうとか、それを知育面の発達、身体面の発達、社会性の発達、みたいな色々なところでアドバイスしていく。それをひと月やってみた結果を報告して頂くんですけど、その時にうまくできなかったところとか、「これをやってみようと思ったけど子供がやろうとしてくれませんでした」、あるいは「指しゃぶりがひどくなりました」などの相談も受けながらやっています。

───もう長いこと、こちらの事業を展開されてますよね。
1978年10月に出来た会社なので、42年半くらいですかね。その通信コースは今でも続いています。対象は幼児になります。基本は手紙のやり取りだったんですが、時代が変わって、最近はメールになりました。取り組みのやり方、教材の遊び方なんかは、紙でイラストや説明していたのが、最近はYouTubeのアドレスを貼り付けてご案内しています。質問も今までは郵送で送られてきていたものが、メールで入ってくる。お客様の専用ページもあり、進化していますね。お客様は全国で千人くらい。海外赴任している日本人の方もいらっしゃいます。
それが一番の基本の柱でした。

───通信教育ですね。
2番目に始めたのは教材製作です。最初は父は「幼児期は多感な時期なので、どう過ごすかで、その後の学生時代はもちろん、社会人になってからも大いに幼児期を大事にすると頼れるお子さんが育ちますよ」、ということを言っていました。それを具体的にどうやるか相談に乗ってほしいということで必要に迫られて始まったのが今の通信コースなんですね。

実施するに当たり、例えば“ひらがなを教えるのにこういうカードを作りましょう”というのをお母さんが作らなくてはいけなかった。
教室では教室の先生が1回頑張って人数分作ればそれをお子さんが使えます。それをあらかじめ教材セットとして作ったんですね。1980年代は、絵カードみせましょう、例えば犬、猫、サル…そうすると、動物図鑑を2冊買って、裏表の絵で切って作ってました。表のページのサルを切ると裏のページのパンダが切れちゃって見られないから2冊必要だったんですね。

───確かに2冊ないと裏が切れちゃう…大変ですね。
それをカードにしたのは平成になってから、教室が出来始めてからすぐに用意しました。お金はかかるけど手間はかからない、注文したら次の日に届けば、その日から使える手軽さはある、一番の経営の柱は教材の通信販売なんです。

教室を本格的にやり始めたのは平成に始まってからです。平成の終わりに今の七田式教室という名前に変わりました。それまで30年間大阪のSCA(諸事情により略称とします)という会社と組んで、そちらが本部として教室経営をしていたので、必ずしも創始者先代の七田眞の言う通りの運営にはなっていなかったんですね。その頃、私たちの会社はまだ6,7人しかおらず、全国展開するのは難しかったし。

それまでも父は10教室は開拓していて、東京、九州、関西…岡山にもありました。
それを新しいSCAにするので半分はやめ、5教室くらい残りました。
今回七田式教室に変わるタイミングで、半分は社名変更したEQ社(諸事情により略称とします)が運営しています。現在は関東圏を中心に、全体で230くらいの教室があります。

───たくさんあるんですね!
この3年で、今までやらなかった教室の営業部が出来て、東京は4名スタッフがおり担当教室を持ち、定期的に訪問、連絡をしています。
先生方を集めて、東京名古屋神戸博多の4エリアに分け研究会を年に2回やるはずが、昨年はコロナで1回になってしまいました。この5月に1回目の研究会がありますが、リアルではなくZOOMで実施になりました。

教室をより良くしていくように、と、コースもどんどん追加していて、プログラミングコースは今年度スタートなんです。昨年は脳育運動コースを設立して、今は基本は幼児と小学生、幼児英語小学生英語、プログラミングあり、脳育運動コースあり、というように増やしています。

今は経営の柱は3つで、通信コース、教材製作・販売、教室事業。教室事業は海外もやっていて、むしろ海外の方が先に日本国内を取りまとめる20年前から海外はやっています。ブランドの太陽マークも、2003年に海外ブランドで使い始めたマークを3年前に新しい体制になったときに改めて世界共通の七田のマークにしました。

レイヤードとの出会いは米子駅

───レイヤード、お使いはじめのきっかけですが
教室をする中で、コロナがあって、コロナの中でやはり対策をして取り組むときに、英語教室で声が上がったのが、先生の口元が見えない。ってことだったんですね。

昨年の年末にラジオで吉澤さんをゲストでお呼びして米子駅で待ち合わせたときに、吉澤さんがレイヤードをつけていましたよね。僕は初めてそれを見た時で、これはなんだ?となって、興味津々で(笑)
でもあのときって、僕のラジオ番組のアシスタントをしてくれている若槻さんとの間でお話をされてたのを、横から興味津々で聴いていたんですよね。

───若槻さんが「これいいね」っていってくれたので、「サンプル送りますよ」「えっ、いいんですか?」っていうやり取りを若槻さんとしていて、厚先生は聞いていて(笑)
そう、興味がそそられて(笑)色々と試行錯誤していて、いろんなタイプの、マスクじゃない透明なものとか、僕も2種類くらい自分で試してみたり、教室でも色々試行錯誤してたんですけど。
例えば、日本語に無い“R”の発音とか“th”の発音だとかが、口元が見えないっていうので、保護者さんの方から、英語の先生だけはなんとか、考えて頂けませんか、みたいな要望があったんですね。

それが、ジャストタイミングだったんですね。それで売って頂いて、英語の先生分を購入して使い始めました。シールドの下の方に「しちだっく」っていう七田教育のキャラクターなんですが、そのシールをはって、もう一つは、自分のものと分かるように、個人の名前のハンコを紙に押したものを切り抜いてテープで貼ってました。

───色々工夫して頂いているんですね。
私自身は去年の秋に初期モデルを使用して30分ほど喋りました。その時に感じたのが、ちょっと呼吸困難になったんですね。あと、マイクをどの辺に持ってったらいいのか、試行錯誤しながら…。ゆっくり喋れば良いのだけど、時間決められてるからあわてて喋るのもあって、そうするとちょっとこう。それは既に新しいバージョンで改良されたみたいですね。
それと、私なんかは首周りが43㎝ありますし、そんなに太くない人の方も多いので、そういう人に合うような太さが必要かなと、首で止めるからこそ。古いバージョンでは、女の先生なんかは後ろにゴムかなんかを巻いて、下向いても落ちないようにしてました。それはそれぞれが使ってるうちに感じるところなんで、そういうアンケートとかされるといいかもしれない。
───ぜひ実施したいと思います、ありがとうございます!

───フランチャイズの方は個人事業な感じなんですか?
うちは島根の本部しかやってなくて、それぞれの教室は個人オーナーがいらっしゃって、一人で2教室やってらっしゃったり、6教室、最多は31教室、という方もいらっしゃいます。

教育現場でのコロナ対策

───マスクとか消毒について、もっとという保護者からの要望は

それはないですね。結構早めに対策をしていたので。各教室1台、次亜塩素酸の噴霧をしたり、消毒や検温も。3人まででやっていたのを最近は対策をしたうえで、元に戻しましたし。

全国的にみると、この1年で4、5件、全部、違う教室の生徒さん、保護者さんですが、陽性反応が出たと連絡があったんです。次の日は営業停止して、保健所の方が来て調査して。でもすべてのパターンにおいて濃厚接触者無し、明日から通常営業で、と言ってもらってました。万が一出た時も、感染予防対策がしっかりしているところだというように見てもらっているようです。

───その通達は保健所から言われるのですか

そうですね。九州でも関東でも。本部として研究会と一緒に対応の働きかけを教室へと展開しています。

最初はなかなか大変だったですね。先生の一人が、割と平熱が高くて、37.2度という方がいらっしゃって、37℃以上の場合はどうするか?休ませたけど本人は出たい、という。始めの頃は社内でもめてましたね。
ネット検索をしたりして、どこが分岐点なんだ、と。

───平熱高い方いらっしゃいますもんね

高校の時、男子校なんですけどね、同級生で37度以上あったら翌日は学校休むとか…ありましたね(笑)そもそもそんなに熱図らないですけどね。

───厚先生、さきほど、初期モデルは息苦しかったっておっしゃってましたけど、大きいフレームの物は…

使ったのが、小さいのだったんですよ。大きい方だと苦しいと感じたことはないですね。
息苦しさよりも声の通りにくさで。

───マイクでは声が拾えないと…手持ち式のマイクだとちょっと難しいかもしれませんね。
   レイヤード、飛沫の検査も独自にやっているんです。

───通っているお子さんで、耳の不自由な方や障害を持ってる方はいらっしゃいますか。

全部で2万近くは生徒さんがいるのでなかにはいらっしゃるかもしれませんね。
うちは、特別支援クラスを設けています。

───特別支援学校に寄付したことがあって、自閉症のお子さんたちでマスク着けられない子がいて、レイヤードだと戦隊ものの仮面みたいな感じでつけてくれて初めて外出できたりという話を聞いたことがあります。

それは、その好きな戦隊のシールとかを貼ったらもっとつけてくれるようになりますね。
それはお子さんがする、ということですね?

───お子さんですね、逆に、ママがマスクをしちゃうと、ママの口のところが穴が開いたような認識になっちゃって別人に認識しちゃって泣きわめいちゃってマスク着けられないっていう話も1回聞いて、ママがこれ着けたらママだとわかるから、無事にお出かけできるようになった、そういう全然予想外の話も聞いたことがありました。

マスクをしていると、僕も自分の会社で、応接に3人座ってミーティングしてたんですよ。
…誰?ってなって(笑)

(一同笑)

わからなくなっちゃいますね。目だけだと…。
笑っているかどうかも、笑うためには相当、目がこう、クシャっといかないとわからないし。
だからマスクをしたまま写真を撮る時は、目とか眉毛に力を入れてニコッとするのよ、とうちの先生に言われてたんですよ。
「先生、マスクを外した時は?」「…同じ!」って(笑)

───同じなんだ(笑)


~編集後記~
七田様の大らかなお人柄が伝わるインタビューとなりました。
書道もたしなまれ、見せて頂いたのは「探驪得珠(たんりとくしゅ)」の立派な文字の書です。
七田様のブログにも書かれておられますが、危険なことをして大きな利益を得るという意味だそうです。

営業の三浦さんも、お話をお伺いしたり、お茶をお出しして下さり、すっかりお世話になりました。
また鳥取名物「打吹公園だんご」をごちそうになり、吉澤の好物ということで大喜び!美味しく頂戴致しました。
和やかな中、インタビューをさせて頂きました。ありがとうございました。
頂いたご意見をもとに、これからも頑張っていきたいと思います!

こちらが吉澤大喜びの「打吹公園だんご」です!ごちそうさまでした💕

お教室の様子です。このようにレイヤードをお使い頂いているのですね🎶

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